壱岐国一之宮
天手長男神社(あまのたながおじんじゃ)

壱岐国一宮はほかに興神社(壱伎市)があります。

延喜式では名神大社に列し壱岐国一宮とされていますが、中世におこった元寇により荒廃、所在も不明となり、現在の場所が当時の一宮跡であるかどうかは諸説あります。

社名は、神功皇后の三韓征伐に際し、宗大臣(宗像大臣)が「御手長」という旗竿に紅白の旗をつけて敵を翻弄したという記録に由来しています。

主祭神
天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)
天手力男命(あまのたぢからおのみこと)
天鈿女命(あまのうづめのみこと)

ご利益
武運長久・安産守護

137段の苔むした石段を登り詰めると山頂に社殿があり、所々に極彩色の装飾が残っており、昔の栄華が偲ばれます。脇のお堂には産着が奉納されており子どもの無病息災を願っています。

調査中に出土した石造弥勒如来坐像には、延久二年(1070)の銘があり、日本で三番目に古い石像として国の重要文化財に指定されました。

長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触730
tel:0920-47-5748
郷ノ浦港より車で約10分