紀伊国一之宮・旧官幣大社
日前神宮(ひのくまじんぐう)・國縣神宮(くにかかすじんぐう)

一つの境内に二つの社があります。入口から向かって左に日前神宮、右に國懸神宮が鎮座します。両宮を総称して「日前宮(にちぜんぐう)」と称します。

天岩戸伝説において、天照大神を招き出すために三種の神器の一つ八咫鏡が作られますが、それに先だって鋳造された二つの宝鏡、「日像鏡(ひがたのかがみ)」「日矛鏡(ひぼこのかがみ)」を紀伊国に祀ったのが創祀とされます。

社伝では神武天皇2年に紀伊国の国造に任命された「天道根命(あめのみちねのみこと)」によって行われたとされます。第11代垂仁天皇の御代に現在の地に遷座したといいます。

ご神体である宝鏡は三種の神器に次ぐものとされたため、朝廷からは伊勢神宮に次いで尊重されました。

日前神宮

ご祭神
日前大神(ひのくまのおおかみ)
「日像鏡」をご神体としています

相殿
思兼命(おもいかねのみこと)
石凝姥命(いしこりどめのみこと)

日前大神は天照大神の別名という説があります。思兼命は岩戸神話で天照を外に出す知恵を授けた神、石凝姥命は八咫鏡を作った神で、ニニギ降臨の5神の一柱

國懸神宮

ご祭神
國懸大神(くにかかすのおおかみ)
「日矛鏡」をご神体としています

相殿
玉祖命(たまおやのみこと)
明立天御影命(あけたつあめのみかげのみこと)
鈿女命(うづめのみこと)

玉祖命は八尺瓊勾玉を作った神でニニギ降臨5神の一柱。明立天御影命は天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の別名でせいてつ。・鍛冶の神。鈿女命は岩戸隠れに登場する芸能の神でニニギ降臨5神の一柱。

(日前宮としての)ご利益
家内安全・学業成就・良縁成就・心願成就

一つの境内に同格の大社が鎮座しているのはここだけです。両神宮の祭祀を担うのは、初代紀伊国国造となった紀氏。大和王権でも重要な役割を果たした紀氏は、現在も宮司を務めていますが、神代から連なる家系は紀氏を含めても全国に数家程度しかありません。

戦国期には豊臣秀吉の侵攻で社領が没収されるも、江戸期には紀州徳川家によって再興されます。国学者が多く訪れ、国の歴史を伝える神社として広く敬愛されています。

和歌山県和歌山市秋月365
tel:073-471-3730
和歌山電鉄日前宮駅より徒歩すぐ


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